岩手観光の統計
岩手県は東日本大震災の影響を強く受けました。
そのため観光地としてかなりの打撃を受けたのです。
しかし、その後の復旧と全国からの支援を受けて、観光で訪れる人は増加傾向にあります。
平成23年度の岩手県の観光統計を見てみましょう。
他県と比較することで、これからの岩手県が見えてくるかもしれません。
まず、岩手県を観光のために訪れた人は延べ人数で二千三百万人でした。
これは震災前より14%減です。
さすがに震災の影響が強かった沿岸エリアは観光で訪れた人が最も少なくなっています。
津波の影響からまだ回復しきれていないことが影響しています。
観光客が一番多かったのは盛岡市で三百万人が訪れています。
それから、雫石町、平泉町、一関市と続きます。
世界遺産の平泉で有名な平泉町は200万人の観光客が訪れました。
観光の目的はどうでしょうか。
もちろん、観光地によって目的は異なりますが、自然に親しみたいと考えている人が1割以上です。
それから、歴史、温泉が多くなっていますね。
県外から観光で訪れる人の数が多くなっているのが特徴です。
日帰りの客よりも一泊の客が多いと言うことです。
一方、県内からの観光客は減少しています。
これは被災者として観光のゆとりがないと考えることができます。
外国人の数はどうでしょうか。
前年よりも大幅に減少していますが、ビジネス目的の客は逆に増加しています。
観光客が現地で消費するお金はかなり増加しているようです。
震災に関するボランティアや見学などもありますから、今後もこの傾向は続くと考えられます。